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理屈いっぱいの愛を [ODさんといっしょ]

起立性調節障害は朝がツラくて起き上がれないから、自ずと起床が難しくなります。
まず、体を起こすところからしんどい。立ち上がるのなんてもっとしんどい。
活動しようとしても具合が悪くなるだけなので、朝のうちは思うように体が効かないのです。
そのため、「横になっているだけでツラい」という重症な方もいらっしゃるようですが、
ウチの小僧の場合、午前中はキツい体調をやり過ごすためにとにかく寝ています。
 
しかし、体調が芳しくなる夜は元気に過ごせてしまうもので、
おまけに運動していないから身体が疲弊しているということもないので、
夜更けになっても目がランラン、何することがなくても眠気がやってくる気配がない。
今、彼は完全に体内時計の針がねじれて狂ってしまっている状態です。
 
そもそも、起立性調節障害は自律神経系の病気であって、
自律神経は「自らの意志と関係なく身体の健康的な営みを司どっている」。
それなら、こいつが自動的にシステム復旧できるように仕向けてやる、
例えば朝は陽の光を浴びて多少なりとも動く、食事は決まった時間に食べる、
日中に適度な運動をする、そして夜は眠れなくても床に就いて身体を休める、
そういった「当たり前の日常のリズム」を心臓マッサージのように働きかけることで
自律神経の軌道修正を促すのが正攻法だろう、と私は捉えているのです。
 
だから、三男坊が夜中にコソコソとラノベ読んだりしている気配を感じると、
私は容赦なく彼の部屋のブレーカーを落とします。
ついでに廊下のブレーカーも落とす。扉を開けても明かりが採れないように。
本人が病気とタイマン張ろうとしないんだから、
こっちの方で仕向けてやらなけりゃ治療のレールにも乗らない訳じゃないですか。
 
一方、妻はこの辺のことについて、文献を漁り過ぎて収拾がつかなくなったようで
「来週末に心の病気のお医者さんにかかるから、それまで様子を見てみては?」
と、ブレーカー落としの強行作戦には否定的なのです。
まあ、ね。夜更けに電気も通ってない部屋で何もできることがない、というのは
彼にとっては酷かもしれない。いや、だいぶ酷だよ。
一時の苦痛を味わわせてでも病気と向き合う自覚が欲しい、と思う父。
専門家の適切なアドバイスを求めるまでは息子に酷な思いはさせたくない、と思う母。
このディープなディスカッション、実は今日の起き抜けにやり合った話です。
忙しい朝方、手短に10分もないくらいで台所で話し合ったことですが。
 
私も妻も、三男坊のこの病気と対峙するのは全く初めてのこと。
でも、専門家が本に著している中身は、真実だろうけれどもあくまでも最大公約数。
それなら、僕らは僕らで、適宜軌道修正しながら
「これが彼にとっての一番だ!」という接し方に虚勢張って臨むしかないんじゃないだろうか。
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