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十三歳の白地図 [ODさんといっしょ]

いまひとつ不完全燃焼でその時期を通り過ぎてしまった兄二人に代わって、
シーズン到来とばかりに反抗期を謳歌しているように見えるのが、我が家の三男坊です。
 
昼前に起床してきてそれなりに体調が落ち着いているようなのに、
「午後から学校へ行ってみるか?」と母が声を掛けると
途端に頭痛を訴えて自室へ逃げ込む。
過敏性腸症候群の気質のくせに、昼飯と夕飯の間にこっそりカップ麺を平らげ、
在庫が減っているのは何故かと母に問い正されれば、ブスくれた顔で
「俺しか家にいない間にカップ麺がなくなってるなら、俺が食ったんじゃねーの?」と
彼以外に理解できる人がいないレベルの捨て台詞を吐いて自室へ逃げ込む。
犬の散歩や勉強といった毎日の課題をこなしていないことを指摘されると、
もう弁明の代わりにでっかい溜息をついて、やっぱり自室へ逃げ込む。
 
これは起立性調節障害によるものではありません。
立派な、とっても分かりやすい、負け組の反抗期です。
 
学校へ行って落書きだらけの教科書広げて外ばっかり見てる奴の方が、
盗んだバイクにまたがって星空見つめながら覚えたてのタバコふかしてる奴の方が、
よっぽど「誰にも縛られたくない」とルールに抗って汗水流してるじゃないですか。
(それが良いとは言っていない)
見てごらんよ。自分の思った通り、願った通りにならなかったら、
頭を押さえている(と思春期野郎が勝手に想像している)奴に全力で抵抗するんじゃなく、
不貞腐れて、へそを曲げて、現実を受け入れようとしない。
お前はトランプ大統領幼稚園児か、と。
いや、きっと精神年齢的にまだまだ幼稚園児レベルなんだろうな。
 
そういう風に捉えると、今ドキのこの年頃の反抗期の相手は楽かもしれません。
同じレベルまで下りていって腹を立ててたら、むしろこっちの負け。
私はこの通りキツい性格なのではっきり言っちゃいますが、
こういう子どもには、もはや「憐憫の情」で向き合った方が良いと思っています。
「あー、その程度なんだね可哀そうに。お気の毒だね早く大きくなれよ」くらいに。
だって、このくらいの低い精神的ステージにしか立てていない子どもが
年齢相応に自分自身を奮い立たせるのに一番効くのは、きっと
【悔しさ】
なのではないかと考えているからです。
 
「俺だって本気出せばもっとできることを、見せつけてやる」
「バカにしやがって、私だってこのくらい頑張れる」
と、本人の側で奮起してくれないと、外野がいくらヤジ飛ばしても無駄。
本人がそのやる気スイッチを全力でベタ踏みしたときにはじめて、
フルブーストでロケットが飛んでいくんじゃないかなぁ。
 
そう思えば、三男坊の導火線はまだまだ湿り気たっぷり。
今は好きなだけ泳ぎなさいな。
でも、日々積み重ねている「勝手な自由」のツケは手前で払え。
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