ウツなんかじゃない

職場が自宅から車で３分のところにあるので、私はいつも自宅で昼食を摂っています。
この間までは犬一匹の他は誰もいない家に戻って飯を食い昼寝をして、だったのが、
最近は「学校に行けていない三男坊の様子を見る」というルーティーンが増えました。
　
学校に行っていない状態がデフォルトになってしまった上、
なぜか平日はいつでも昼過ぎまで体調が優れなさそうにしているから、
１）起きていたら具合を確認して、体を動かすよう促す
２）寝ていたら目を覚ますよう促し、その後に間を空けて声を掛け続ける
という、選択肢は二つだけ。昼のうちに学校へ連れていく、というのはない。
　
今日は１２時半前に二階の三男坊の部屋を覗いたら、
ベッドの上で壁にもたれかかって、燃え尽きた矢吹ジョーみたいな顔をしていました。
いや待て、お前そもそも火も点いてないやんか。
　
こんな状況を見慣れない人は、
「ひょっとしたらこの子、鬱なんじゃ……」
と思うかもしれません。
けれども安心してください、入ってませんよ。
　
起立性調節障害に関する本やサイトを見てみると、ＯＤと鬱は似て非なるもので、
何が違うかといえば「夕方になると全然元気」ということ。
鬱病という精神疾患に掛かってしまうと、時間帯とか全然お構いなしに
四六時中表情が暗くてやる気が出ず、後ろ向きなことばかり考えてしまうらしいです。
一方でＯＤはというと、朝の時間帯に体調が最悪になり、夕方には回復するので
それにともなって気分も良くなって、病前の明るい表情を取り戻すんだとか。
　
果たして夕方過ぎ、学校の友達がオンラインゲームにログインし始める頃には
三男坊はすっかり元気になり、ギャイギャイやかましく音声チャットをしながら
ひたすらゲームに没頭していたのでした。
ゲーム機は一日２時間で電源が落ちるようになっているので、
彼は朝からこの時間まで歯を食いしばって動画を観たい欲求を堪えて、
でも他に遊び方を知らないイライラが、彼をゾンビみたいな顔にさせていたのでしょうかね。
　
……て云うか、ゲームのために動画を我慢する堪え性があるんだなコイツ。
その辺は褒めてあげるけど、もう少し違う使い方をした方が良いんじゃないかな。

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