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それは、自由を掴むため [ODさんといっしょ]

我が家のテレビをインチ数の大きいものに代替したのは、今年の春過ぎ。
コロナ禍で定額給付金という奴が臨時収入で転がり込んできたから、
これ使って世の中の経済を回さなくちゃ! とマジメに活用したのでした。
 
購入物をテレビにしたのは、最近ハードディスク録画の調子が悪かったことと、
「三男坊が妻のケータイでYouTube動画を観たがるのがやたら多くなった」から。
最近のテレビは、インターネット回線がつながるだけでなく、
YouTubeやらAmaozonPrimeやらいろいろな動画配信サービスを直で観られる。
ケータイの画面は小さくてずっと動画を眺めていたら目が悪くなりそうだけど、
テレビならその心配もないだろうし、妻がケータイを使えない時間というのもなくなる。
NBAのスーパープレイをYouTubeとかでまとめて観る機会が増えれば、
ひょっとしたら三男坊のバスケスキルも飛躍的に伸びるかもしれないじゃない。
おお、これは一石二鳥、いや三鳥イケるぜとっととテレビを買い替えよう!
 
と思ったのが大きな間違いだったのかもしれません。

手軽に楽しめるものに目敏い三男坊は、あっという間にテレビの新機能をマスターし、
ジワジワとテレビ漬けというか動画漬けになり、
この夏休み中には完全に「テレビの正面2mエリアは俺の庭」状態になったのでした。
まあ、電化製品を上手に使いこなすスキルがあるんだからそこは褒めてあげるけど。
 
そうしたエピローグがあって、今回彼に発症した起立性調節障害。
朝は起きられない、起きても具合が悪くて何をするにもままならない。
しばらくすれば健常な状態に近づくけれども、その頃には学校に行くのも気まずくて、
でも何か夢中になれるような趣味がある訳でもなく、時間を持て余すばかりだから
暇つぶしに没頭するのにテレビのYouTube動画がうってつけ、という。
しかも、これを親が咎めてやれば、咎めたことがストレスになって病状が悪化するかも。
そんな文脈があり、彼が病気に罹った後の「テレビとの付き合い方」について
明確なルールがあるようでうやむやなようで、という状態だったのですが、
 
今日、気付いちゃった。テレビでYouTube観るのにパスワード掛けられるのね。
多分自分が20代だった頃にはさっさと気付いていたように思います。老いって怖い。
 
さっそくテレビにパスワードを掛けて動画視聴をテクニカル的に不可にする一方、
ゲーム機の1日当たりの稼働時間を2時間にする、というルールを導入。
(本当は1時間くらいにしたかったんですが、
 彼にとっては今や外界とのコミュニケーションツールと化しているので、ねぇ)
こうでもしないと、コイツは体を動かしたり勉強をしたり、という
回復のための一切の努力に踏み出さないから。親としての愛のムチのつもりです。
彼に足りないことは、ほんの少しの我慢を厭わないだけの心の強さ。
今の彼はサラッサラのサラダ油みたいなもんで、どこまでも低いところへ流れ落ちる。
表面張力? それって美味しいの? みたいな。
ダメだよ、それじゃ。
 
テレビにパスワードを掛けたらさっそく、三男坊がイラつき始めました。
禁断症状の発露、という奴ですか。やっぱりアイツ、中毒になっていやがる。
幼子が己を知り、そして真の自由を掴むために、葛藤しろよ三男坊よ。
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